クリエート KT-R コンクリレス工法 9回目(2016 Jan.)

 

2016年の今正月早々、通算9回目となるコンクリレスタワーの建設を開始。今回の建設地は、従来畑だったところに盛土、転圧してから20〜30年ほど経った土地。近隣への様子見という観点から、栃木県条例の規定以内の合法建設でいきます。最初は。

 

 

地表にまかれた砕石は散々車に踏みつけられ、しっかりと固まっていました。1.2x1.2x0.5を掘るのに1時間・・・

折れそうな心を支えるのはDXingへの情熱ですね。

表層の砕石が取り除ければ、ここからはペースアップです。

粘土混じりの盛土の層が続きます。埋め立ててから30年ほど経っているようですが、やはり、もともとそこにあった土ではないので柔らかいです。楽に掘り進める反面、タワーの保持力としてはイマイチ。

地質を確認するため、一部を1.6mまで部分堀りしました。ここで、本物のローム層に到達。非常に強固で、タワー底部を支える層としては十分のようです。時間切れなので、今日はここまで。次は、1.6mから2.4mまでタワーのサイズにピッタリ合わせて三角堀りを行い、砕石を投入、最下段ユニットの落とし込み、という流れです。

2日目、第2ラウンド

昨日の残土のかき出しに時間を取られ、三角掘りはほとんど進みませんでした。最下段ユニットを新たに入手するか、リデュース部の4Rを埋めてしまうか・・・その場合は12.6m高になります。15mはほしいところ。

クリエートのKTRシリーズは、一番下の基礎穴をタワーの形状にピッタリ合わせて掘り下げます。写真の通り、説明書にも描かれている(0.5m)のですが、まれに上から下までストレートに掘る人(業者を含む)が見られます。この部分には、タワー本体と土を接触させることで接地抵抗を下げる目的がありますので、掘り出した土を埋め戻すように指示されているはずです。また、コンクリレスで建てる場合はタワー底部がてこの支点となるため、ローム層などの強固な地層に0.6m以上埋めるようにします。この部分がしっかり固定されている限り、弾けるように倒壊することはありません。傾くときは、必ず地表付近の土が逃げてしまうことが原因です。コンクリレスに不安があれば、もちろん指示書通りにコンクリートを打設すればよいのですが、そこまでしなくても地表から1.5x1.5x0.5ほど(1リューベ強)コンクリートを流せば、表層付近の土が逃げてしまうことが防げます。また、この程度の量のコンクリートならば撤去する際も電動削岩機で砕けます。結果については一切保証はしませんので、あくまで自己責任でよろしく。

 

三角堀りで60cmほど掘り下げ、さらにレールが乗る部分は30cm掘りました。この時点で、一番深いところまで2.5mあります。

50kgほど砕石を投入。タワーの自重が集中することをある程度軽減するためです。三角堀りが精密であれば、地上高15mくらいであれば砕石や玉石はなくても大丈夫です。一般的に心配されるような、自重や強風によってタワーが傾くということは、底部のローム層がレールを支えるため生じにくいからです。このような自然の力を利用するためにも、精密な三角堀りで1mほど掘り下げる必要があるわけです。もちろん、三角堀りが深ければ深いほど支持力が上がり、より傾きにくくなりますが、掘るのは容易ではありません。なお、タワー底部の地質が柔らかい黒土や盛土を転圧した土地の場合は、このような支持力が期待できませんので、根っこが弾けるように転倒する可能性があります。そのような土地では、コンクリートを多めに打設するしか手がありません。コンクリレス・タワーはどのような場所でも実現できるわけではありませんのでご注意下さい。

 

 

地下ユニットとなる5RXですが、本来は6RXが使われます。両者の違いは、ブレースの構成とプレート(600x990mmx3枚)の有無です。旧タイプ(〜95年7月頃)のKT-Rではレール厚が異なります。それよりも古いタイプのものはレール幅も異なるため、ジョイナーのサイズが合わず接続できません。KT-Rの中古を入手する場合は注意が必要です。今のところ、KT-Nではこのような経験はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最下段となる5RXを投入

穴の底に降りて、レールが乗っている砕石の量を調整して垂直出しをしておきます。わずかな傾きは土を埋め戻しながら修正できますが、2度以上傾いているとそのまま斜塔になりますのでできるだけ正確に調整します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土を戻し始めたら、50cmごとに細い棒で突きながら傾きを直していきます。十分に突き固めることで建設初期から十分な保持力が得られますので、トータルで・・・1000回くらい?頑張ります。なお、細かく砕きながら突き固めていくと残土がほとんど残りません。

掘った土は、埋め戻す前に必ず細かく砕いておきます。

こういう玉になっている土が多いと、地中に空間ができてしまい地耐力が上がりません。残土も多くなります。残土の多いコンクリレスタワーは、残念ながら失敗です。

コンクリレス、残土レス、コストレス・・・エコでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリエート KT-N コンクリレス工法 8回目

 

これまでに、KT-RとKT-Nをコンクリレスで7回建て、7回解体した。今回で8回目。台風や春先の季節風で3〜5度ほど傾いたことはあるが、転倒や倒壊はない。前回(7回目)は自分史上最高の23mHのKT-Nを建たものの、風速50m/sを超える突風により根元から折れ、風下に10度ほど傾斜。今回はその残骸を再利用して○mHのコンクリレスタワーを地盤の緩い田んぼの真ん中に建設中。

 

基礎にコンクリートを使わないことを自殺行為だという人も多いが、そんな事はない。前回の屈折したタワーを見て「それ見たことか!」と言う人もいた。しかし、現場の状況をよく観察すればコンクリレス工法は十分に実用になる事がわかる。(その一部始終についても、今後、書く予定)

 

しかしながら、コンクリレス工法はすべてのタワー、場所で可能なわけではない。正規の工法でないので、おそらくタワー保険がおりないしたがって決して他人には勧めない。しかし、私はこの方法を続けるつもりだ。まだまだ、知りたいこと、試してみたいことがある。



 

掘ってみて初めて分かったのだが、この土地は地盤が緩い。畑の真ん中みたいなところだから、仕方ないところだ。

 

1.5m掘ってみたのだが、ひと雨でご覧の通り。

先が思いやられる。


電気のない畑での野良仕事。車のバッテリーにインバーターつなぎ、大きめなバスポンプで排水開始。 

 

さすがに揚程が足りず、バケツにロープをつないで100回ほどかき出し。さぁ、掘削再開。


写真右下は、墓穴から這い上がるためにあえて掘り残した足掛け。

 

深度1.8mでローム層に到達。ここから三角堀りで1mほど掘り進もうとするも、とんでもなく強固。ローム層を10cm掘るくらいなら、黒土を1m掘った方がはるかに軽い仕事だ。


結局、30cmほど掘り下げてギブアップ、最下段のユニットを投入。


当初の計画では2.8mほど埋めるはずだったが、2.1mで勝負することに。


 水平出しをしながら1リューベほど埋め戻し。


 表層の地盤が緩いため根巻き(根かせ)を入れる。

 

根かせ付近は特に地耐力が要求とされるため、質量と硬度が大きな砕石や砂利などを投入。予定では、砂利を投入してから緩めのセメントをしみ込ませ、30cm間隔でこれを繰り返して、3層の積層構造にすることになっていた。しかし、近隣の方のご好意により予想外に多量の砂利を投入することになり、従来工法に切り替えた。その結果、積層構造+7エレ(ブーム長20m)が、従来工法+6エレ(同16m)へ変更せざるを得なくなり、タワー長も再検討が必要になった。


埋め戻し完了。

垂直出しの修正のため2段目を乗せた。土が少し締まるのを待って、ユニットを積み上げていく。

 


 

天気が良かったので、午後の1時間で2段ほど積み上げた。

先端で7.5mほどになり、派手に揺すってみたが、思ったよりもしっかりしていて安心した。ユニットは11段分ほど準備したが、色々と観察しながら地上高を決めていく。


タワーから見た使用OKの立木。距離、約80m。

スカイフィッシュアンテナを張るには少々遠く、ロンビックを張るには近すぎる・・・


 

同じくロンビックの森。距離、400m。同軸を伸ばしてくるわけにはいかないので、車にリグを積んで出かけるしかない。そのための移動局の開局申請も必要だ。

 

数段目、完了。

積み上げ5分、ネジ締め20分。

インパクトを使うも重くて作業性が△、手締めと変わりなし


 

タワー本体、完成。

旧KT-Nを当面は自立タワーとして使うが、場合によっては支線を張ろうと思う。アンカーの穴掘り✕3カ所は、正直、面倒・・・