エレメント数と使用感


このページでは、14MHzで八木アンテナのエレメント数(実際はブーム長)をどんどん増やすとどう変わっていくのか、主観的なレビューを書きました。おそらく何の役にも立たないと思いますので、雰囲気だけ楽しんでいただけたら幸いです。笑

 

まず、

アンテナの実際の使用感は、それまで使ってきたアンテナとの相対比較になるので、同じ性能のアンテナを「これはいい!」と感じる人もいれば、「こんなのはダメだ!」と感じる人もいるでしょう。

 

私のように1970年代に開局して21MHzでDXingを始めた人にとっては、開局当時のSSN200超での2エレHB9CVのほうが、2010年代のSSN0での10エレ八木よりも遥かに高性能だったはずです。あの頃はスイスクワッドだろうがZLスペシャルだろうが、それなりに聞こえてよく飛んだはずです。

  

それと、

私にとっての基準アンテナはアイソトロピックやダイポールではなく、ブーム長15m前後の八木です。このページのコメントもそれを基準に書いています。

 

 

 

それまでダイポールやバーチカルを使っていた人にとっては夢のような性能である一方、5エレ以上の経験者はガッカリ。とはいえ、2エレHB9CVより送受信とも良好で、初期のDX QSOには十分。10MHz以下なら長く使える高性能なアンテナの部類です。

 

■ クラスターにJAからポストされたDX局の7割くらい聞こえ、そのうちの7割くらいとQSO可能 (20mH+200W)

■ パイルでは6割くらいQSO可能だが、ウデと根性が必要。

■ 270度に向けてCQを出すとVKやシベリアからも呼ばれ、弱くてコールが聞き取れないことが2割くらいある。

■ 軽く短く架設工事がラク。受風面積が小さく、1人で設置できるのも○。

■ ラジエターがマスト付近に来るのでアンテナエレベーターには不向き。

 

 

 

標準的なDXingを楽しめる性能。3エレと比較すると、送受信とも明らかな違いを体感できる。事情が許すならアップグレードをお勧めします。

 

 

 

■ クラスターにJAからポストされたDX局の8割くらいは聞こえ、そのうちの8割とQSO可能。

■ パイルでは7割くらいQSOできるが、相変わらずウデと根性が必要。

■ 270度に向けてCQを出すと北欧からも呼ばれる。コールが聞き取れないケースが2割ほどある。

■ 重量バランスがよく、架設工事がラク。受風面積も小さいが、モデルによっては1人で設置するのが大変になるかも。

■ ラジエターとディレクターの間にマストがくるので、アンテナエレベーターにも適。

 

 

 

ワイドスペース4エレとナロースペース5エレは性能がほぼ同じなので、4エレから5エレにしても期待ほどの性能アップが実現できないおそれも。アップグレードの際にはブーム長に要注意です。3→5エレでは大差が実感できますが、4エレからなら迷わず6エレへ。

■ クラスターにJAからポストされたDX局の9割が聞こえ、そのうちの8割とQSO可能。(200W)

■ パイルでは8割くらいQSOできるが、少々忍耐が必要。

■ 270度に向けてCQを出すと北欧やVKからも呼ばれる。コールが聞き取れないことも1割ある。

■ 大きさと重さから1人で設置するのが大変で、ブームステーが必要になるケースがほとんど。むしろブームステーが不要な5エレはヤバい。ローテーターの(制動)余力に注意!

 

 

 

理想のアンテナ。14MHzだと物理的サイズも性能も、現実的な上限に達します。4エレとは比較にならないほどよく飛びよく聞こえ、5エレと比べても体感差があるでしょう。一生これ1本でいい!と思うはず。

 

■ クラスターにJAからポストされたDX局の9割が聞こえ、そのうちの9割とQSO可能。

■ パイルでもベアフットで9割QSOできる。

■ 270度に向けてCQを出すと中東とアフリカ以外からは呼ばれない(聞こえない)。相手の信号が弱くて聞き取れないということがなくなる。

■ 普通の人は単独設置は困難。

■ ブームステー必須。クロスマウントのグリップ力、マスト径(最低φ60)、ローテーターの制動力、タワー本体の許容限界などに注意。強風時の回転モーメントがハンパない。

■ 最低でもアンテナエレベーター、原則クランクアップタワーで使うべき。

 

 

 

暴力的なサイズもさることながら、送受信能力もえげつない。200Wで十分。バンドのオープン時間が前後20〜30分長くなる感じ。

 

 

 

■ クラスターにJAからポストされていないDX局も聞こえ、100%QSO可能。

■ パイルでもほぼ100%QSO可能。

■ 270度に向けてCQを出すと中東とアフリカ以外からは呼ばれない(聞こえない)。相手の信号が弱くて聞き取れないということが解消。

■ 大きさが大きさなので、うちみたいな田舎でもさすが白い目で見られます。

 

 

 

10エレ八木

 21MHz用です。

 

 

マルチバンド八木

 7+28、14+28など、同一ブーム上に複数バンドのエレメントを並べてみました。

 

 

ローバンドアンテナ

 160m用スローパー、ビバレージなどの試作と使用感 (編集中)